インフルエンサーマーケティング

【SNS別】あやふやになりがちな、インフルエンサーマーケティングの正しいKPI設定方法

現代ではさまざまなデジタルマーケティング手法が取れるようになりました。そして現在成長が著しい人気マーケティング手法が、「インフルエンサーマーケティング」です。インフルエンサーマーケティングではSNS上で影響力のある「インフルエンサー」を活用して、ブランディングや販促用の投稿を行います。上手くいけば拡散で情報が広がることもあり、多大な効果を見込めます。

しかし、事前にKPIをしっかり決定しておかないと最終的な成果 (費用対効果) を得るためのPDCAの回し方が分かりません。

インフルエンサーマーケティングにおいても、効果的に運用するためには、「KPI(Key Performance Indicator)」の設定が重要になります。

今回はインフルエンサーマーケティングにおけるKPI設定の考え方や、その設定方法などをわかりやすくご紹介していきます。

インフルエンサーマーケティングを成功させるためにも、KPIの設定を忘れずに!

新しいマーケティング手法導入の際にありがちな失敗例として、「とりあえず話題になっているから手法として取り入れてみよう」というものがあります。マーケティングというのは事前に戦略を練った上で計画を実行するのが基本的なスタイルのため、何となく、とりあえず、という気持ちで新しい手法を取り入れても成功するはずがありません。

当然これはインフルエンサーマーケティングも同じです。
インフルエンサーマーケティングが流行っているからと言って、目標を明確にせずにインフルエンサーと契約してしまうと、自社商品やサービスのターゲットユーザーとインフルエンサーのフォロワーがずれている場合もあるため危険です。

また、インフルエンサーマーケティング運用時も、目標を測る指標がないとマーケティングの成功や失敗原因を把握して改善につなげることが難しくなります。実施する際は、まず自社が達成したい最終目標である「KGI(Key Performance Indicator)」と、それに付随するKPIを設定しましょう。

KGIとKPIを正しく設定するとSNSやインフルエンサーの選定もスムーズになり、インフルエンサーマーケティングの効果測定も簡単になります。

インフルエンサーマーケティングにおけるKPI設定の考え方

KPIを設定するには、まずKGIを設定する必要があります。
KGIとは、自社が最終的にインフルエンサーマーケティングにより達成したい目標を、具体的に数値化したものになります。

例えば「20代男性を中心にブランディングを行って、自社認知度を前年度から20%向上させる」、「自社商品の売上を前年度比から30%向上させる」などがKGIにあたります。まずは企業ブランディングや新規ユーザー獲得など大まかな目標を決めたのち、具体的に数値化してKGIに落とし込んでいきましょう。

そして次はKGI実現のために達成すべきプロセスを、KPIとして設定していきます。
KGIに対してKPIは複数設定するのが基本です。ただし、設定しすぎると逆に効果測定が難しくなるので、インフルエンサーマーケティングを開始して間もない場合は、KPIを数個ほどに絞っておくと効果測定がしやすくなります。

インフルエンサーマーケティングの課題は、効果測定が難しいことです。
既存のマーケティング手法の効果測定方法をそのまま活用するわけにはいきませんし、インフルエンサーが使っているSNSごとに設定すべき指標が変わってきます。KPIを設定するには各SNSの特徴を把握した上で、それぞれのサービスに適した設定方法を理解しておく必要があります。

SNS別!インフルエンサーマーケティングのKPI設定方法

ここからは、インフルエンサーマーケティングにおける各SNSのKPI設定方法をご紹介していきます。

Instagram

SNSとして成長率の高い「Instagram」。写真や動画など、リッチなコンテンツでコミュニケーションするのが特徴です。Instagramには弱点が主に2つあります。

1つ目は投稿にURLを貼っても、リンクが追加されない点。
Instagramの仕様で、プロフィール欄以外にURLを貼ってもリンク機能が働きません。そのため、インフルエンサーの投稿に自社商品やサービスのURLリンクを貼りたくても貼れないのが弱点と言えます(ただし「インスタグラム広告」として出稿すれば、URLリンクを投稿内に貼りつけられます)。

2つ目は、Instagramの基本機能に拡散機能が存在しない点。
Instagramの投稿をユーザーが拡散するには別途「リポスト・リグラムツール」アプリを導入する必要があり、手間がかかります。

そのため、Instagramでなるべく多くのユーザーにインフルエンサーの投稿を見てもらいたいときは、「ハッシュタグ」を使う必要があります。ハッシュタグは、ユーザーが自分の興味のある投稿を検索するときに使うため、キーワード選定をしっかりすればターゲットユーザーにインフルエンサーの投稿を見てもらいやすくなります。

以上の状況を踏まえて、InstagramのKPIはこのように設定しましょう。

・プロフィールURLクリック数・・・自社関連URLがどれだけクリックされたか確認
・インプレッション数・・・投稿が閲覧された数
・エンゲージメント数・・・いいね!などユーザーが投稿に興味を持ってアクションした数
・検索エンジン検索数・・・投稿に関するキーワード検索数が、投稿後に増加しているか
・フォロワー数・・・自社アカウントのフォロワー数がどれだけ増加したか確認

インフルエンサーマーケティングでURLクリック数を計測したい場合は、インフルエンサーのプロフィール欄に自社アカウントのURLなどを貼ってもらい、ユーザーをどれだけ誘導できたか測ります。また投稿の質を計測するために、インプレッション数だけでなく「いいね!」などのエンゲージメント数もしっかり確認しておきましょう。

以下の場合は、エンゲージメント数が多い方の投稿が高い効果がある可能性が高いです。

・配信数は多いが、エンゲージメント数が少ない
・配信数はそこそこだが、エンゲージメント数が多い

その他検索エンジン検索数は、インフルエンサーの投稿がどれだけ検索エンジンに影響を与えたか計測するのに、フォロワー数は結果インフルエンサー投稿によりどれだけ自社アカウントのフォロワー数が増加したか調べるのに重要です。

Twitter

拡散力の高さではSNS随一の「Twitter」。いわゆる「バズる」現象が起こりやすいのがTwitterの特徴で、上手くいけば低コストで広範囲のユーザーに自社ブランディングや、商品やサービスの販促を行うことができます。

Twitterでは投稿にリンクURLを貼れるので、クリック率の測定が簡単です。しかし、テキストだけで手軽に投稿できるだけあって競合企業も多く、投稿スパンもかなり短いため、中途半端な投稿は誰にも見られずあっという間に埋もれてしまいます。

Twitterでは、次のようにKPIを設定しましょう。

・インプレッション数
・クリック数・・・投稿内リンクURLクリック数
・エンゲージメント数

Twitterではテキストだけの投稿ができますが、そういった投稿は地味でユーザーが見てくれない可能性も高くなります。TwitterでもInstagramと同じように、写真や動画などのリッチコンテンツをテキストと一緒に投稿すると注目度が上がります。インプレッション数を上げるためにはインフルエンサーの力も借りて、写真や動画を組み合わせた質の高い投稿を心がけましょう。

また、クリック数を計測できるのは嬉しい点です。ぜひクリック数も計測して、インフルエンサーの投稿により、どれだけ自社商品やサービスのページに誘導ができたか確認しましょう。エンゲージメントはどのSNSを使うにしても重要な指標です。Twitterの場合「いいね!」やリツイート、コメント数などで投稿に対する有効なアクションを確認しましょう。

Facebook

SNSでは古株の「Facebook」。個人情報を事前に設定して利用するため、信頼性の高い投稿が好まれる特徴があります。信頼性の高い投稿は「エッジランク」というFacebook独自の指標で計測され、以下の3つをもとに決定されます。

・投稿にテキストだけでなく、写真や動画などが含まれているか
・投稿に対する反応が多いか
・投稿日時は新しいか

Facebookを利用する際はエッジランクを意識しながら、信頼性の高い投稿を行う必要があります。そんなFacebookでのKPIの設定方法は次の通りです。

・リーチ数・・・インプレッション数と同じ
・投稿や自社アカウントのいいね!数
・エンゲージメント数
・投稿内URLクリック数

Facebookでは、インプレッションのことをリーチと呼びます。基本的な確認方法は同じで、リーチ数を見ながらどれだけのユーザーに投稿が配信されたのかを確認します。

また、Facebookでは、投稿だけでなくアカウント自体にもいいね!を押せます。投稿がどれだけマーケティング効果を得たのかは、単純に投稿のいいね!数だけでなく、自社アカウントのいいね!数がどれだけ増えたかという面においても確認しましょう。

エンゲージメントについては、いいね!やコメント数、「シェア」数などで計測します。投稿内URLクリック数も、動線としてどれだけ投稿に効果があったか確認するために見ておきましょう。

YouTube

「YouTube」は大手動画配信サービスとしての面だけでなく、コメントでユーザーが交流できるといったSNS的な側面も持っています。

YouTubeの特徴は何と言っても動画でアピールができる点です。
動画は、他メディアより少ない時間で大量の情報をユーザーに提供できるため、余すところなく自社商品やサービス紹介をインフルエンサーにしてもらうには最適の方法です。
YouTubeでは、次の指標をKPIとして設定しましょう。

・動画再生数・・・単純な動画の再生数
・エンゲージメント数
・URLクリック数

やはり動画再生数は、どれだけのユーザーが動画に興味を持ってくれたか確認するために重要です。さらに一歩踏み込んで、高評価ボタンや低評価ボタン数、コメント数などエンゲージメント数がどれだけあるのかも確認しましょう。
またYouTubeでは動画内にURLリンクを貼って誘導ができるので、適切なタイミングでリンクを表示して効果的にマーケティングをしましょう。

どうせやるならKPIの設定、モニタリングを行い、PDCAを回せるように

いかがでしたか。

他のマーケティングと同じく、インフルエンサーマーケティングでもKPIの設定を正しく行い、効果検証をすることは可能です。

せっかくインフルエンサーマーケティングなどの新しい広告手法を実施するのであれば、ついあやふやになりがちなKPIを明確化し、可視化された効果を検証することで、しっかりPDCAを回していきたいものです。

インフルエンサーマーケティングにおける失敗例と失敗を防ぐポイントについて解説

企業がSNSで影響力のある「インフルエンサー」と契約して、マーケティングを行う「インフルエンサーマーケティング」。SNSでたくさんのファンを持っているインフルエンサーと協力してマーケティングを行えば、想像以上のマーケティング効果が出る時もあり、各企業が注目しています。

しかし、マーケティングは戦略がしっかりしていないと失敗するのが当然で、インフルエンサーマーケティングも例外ではありません。

実際にインフルエンサーマーケティングが広がっていく中で、成功例だけでなく失敗例もたくさん出てきています。これからインフルエンサーマーケティングを行いたい場合は、失敗例も含めて理解しておくと対策を考えることができます。

そこで、今回はインフルエンサーマーケティングの失敗例について、実際に失敗しないためのポイントも含めて解説していきます。

インフルエンサーマーケティングの失敗例

それでは実際に、インフルエンサーマーケティングの失敗例を4つご紹介していきます。

インフルエンサーの影響力が裏目にでた事例

インスタグラムフォロワー数150万人を超えるモデル兼女優の某インフルエンサーは、クライアントにファッションイベント中、指定の服装を着用してインスタグラムに投稿するようにお願いされていました。

しかし、前金をもらっていたにもかかわらず、このインフルエンサーは依頼内容を果たさず、インスタグラマーだけでなくクライアントである企業の信頼性低下にもつながってしまいました。

このように、影響力だけでなく契約したいインフルエンサーがビジネス相手として本当に信頼できるかどうかも見極める必要があります。見極めをしなければ、この事例のようにインフルエンサーの影響力が裏目に出て、自社の信頼性低下につながってしまいます。

商品やサービスの紹介を意識しすぎて効果が出なかった事例

美容ジャンルで活躍している某インフルエンサーは、企業案件としてコスメ商品の紹介を「YouTube」で行いました。

しかし商品紹介がメインになりすぎた結果、持ち味であるオリジナルのメイクが動画で見られなくなってしまい、ファンからの不評を買ってしまいました。

このように、商品紹介を意識しすぎて販促イメージが強くなってしまうと、SNSでは特に嫌われてしまいます。インフルエンサーマーケティングを行う際は、インフルエンサーがあくまで自分のスタンスで商品紹介をさりげなく行ってくれるように調整しましょう。

企業の依頼内容を公開してしまった事例

テレビパーソナリティやモデルとして活躍する某男性インフルエンサーは、インスタグラムでクライアントのプロテイン製品について投稿を行いました。

しかし、企業から渡された投稿内容をそのままコピー&ペーストして投稿したため、企業から言われて投稿したのがあからさまにバレてしまい、大炎上してしまいました。

インフルエンサーマーケティングを行う場合、販促目的の投稿はきちんとその旨を記載する必要があります。しかし、企業からもらった投稿内容をアレンジせずにそのまま貼り付けるのもNGです。

インフルエンサーに自社に関する投稿を行ってもらう時は、まずロゴや注意事項などで投稿内にその旨を記載しましょう。そして、その上で投稿内容自体はインフルエンサーに考えてもらうと、健全でオリジナリティの高い投稿になります。

フォロワーの属性を考えていなかった事例

某女性インフルエンサーは元芸能人かつ美人なことで有名で、フォロワーがたくさんいました。そこで企業が契約を結び、コスメ商品の宣伝を行ってもらいマーケティング効果を得ようとしました。

しかし、そのインフルエンサーのメインフォロワーは男性だったため、女性向けのコスメ商品の宣伝は失敗に終わってしまいました。

このように、インフルエンサーのメインフォロワーと、自社が宣伝したい商品やサービスのターゲットが違うと効果が出ません。インフルエンサーマーケティングで効果を出すためには、契約したいインフルエンサーのフォロワー属性と、自社商品やサービスのターゲットユーザーの属性がきちんとマッチしているか確認しましょう。

インフルエンサーマーケティングで失敗しないためのポイント

ここからは、インフルエンサーマーケティングを行う際に失敗しないためのポイントについて解説していきます。

自社のサービスや商品がインフルエンサーとマッチしているか

インフルエンサーマーケティングをよく知らない企業担当の方は、「とりあえずインフルエンサーのフォロワー数が多ければ一定の効果は見込めるだろう」と思ってしまうこともあります。

しかし、いくらフォロワー数が多くても、自社が宣伝したい商品やサービスのターゲットユーザーとフォロワー属性に大きな乖離があれば効果は出ません。むしろフォロワー数が多い分コストがかかってしまい、費用対効果という面でも、プロモーションとして失敗してしまいます。

インフルエンサーマーケティングを行う際は、マーケティングで自社が達成したい目標と、宣伝したい商品やサービスのターゲットユーザーを細かく決めておきましょう。

例えば「自社で開発した新成分配合のコスメ製品の販促を行いたい。ターゲットユーザーは年をとっても肌の張りと潤いを保ち続けたい、インスタグラムをよく使う30~40代の女性」と設定したとします。この場合は美容関係で人気のある、メインフォロワーが30~40代の女性であるインスタグラマーを中心にインフルエンサーを選定します。

このように、事前に目標と宣伝したい商品やサービスのターゲットユーザーを決めておくと、インフルエンサーの選定もスムーズになります。そしてマーケティング効果も高まり、最大限の費用対効果を得ることも可能になります。

フォロワー数だけで判断しない

前述している通り、フォロワー数だけで契約したいインフルエンサーを選んでしまうのは大変危険です。インフルエンサーマーケティングを行う時は、契約したいインフルエンサーのエンゲージメント率などもしっかり確認しておきましょう。

インフルエンサーの中にはフォロワー数だけが多くて、エンゲージメント率がそこまで高くないという人も多くいます。エンゲージメント率が低くなるのは、投稿に興味を持ってそこからアクションをしてくれるユーザーが少ないからです。

つまり、常時エンゲージメント率が高い投稿を行うインフルエンサーと契約すれば、高いマーケティング効果を見込めます。

他にもいいね!数など、投稿の質を見極める指標はいくつかあります。フォロワー数だけでなく、エンゲージメント率やいいね!数まで考慮してインフルエンサーを選ぶと、インフルエンサーマーケティングでも良い結果が出ます。

インフルエンサーとのコミュニケーションをとる

さきほどの事例でもありましたが、販促感の強い投稿はSNSでは嫌われます。インフルエンサーマーケティングを行う時は、ルールを最低限決めながらインフルエンサーと一緒に投稿内容を作り上げていく意識がとても重要です。

まず「商品を使ってもらい、率直な感想をこんなテイストで投稿してもらいたい」というようにルールを決めます。後はインフルエンサーに違和感がないように実際に投稿内容を決めてもらい、投稿してもらいます。
この際に、もしかしたら炎上してしまうような要素が投稿にないとも限りませんので、投稿前に、自社とインフルエンサーでダブルチェックを行うと安全です。

上記のように、インフルエンサーとコミュニケーションをしっかりとれば、インフルエンサーマーケティングを安心かつ効果的に運用できます。そしてお互いに気持ちよく仕事ができるように、インフルエンサーには楽しく自社商品やサービスを利用してもらうようにしましょう。

まとめ

今回はインフルエンサーマーケティングの失敗例や、失敗を防ぐためのポイントについて解説してきました。インフルエンサーマーケティングで成功するためには、フォロワー数だけでなくエンゲージメント率やいいね!などの指標を見ながら、自社商品やサービスに合った信頼性の高いインフルエンサーを選ぶようにしましょう。

そして密に連携をとって仕事を行うようにすれば、炎上リスクも減らしながら効果的な運用が可能になります。今回ご紹介した失敗例や失敗を防ぐためのポイントを参考にしながら、ぜひインフルエンサーマーケティングを成功させてください。

インフルエンサーってそもそも何?定義や種類を解説

 

「インフルエンサーがビジネスに大きな影響を与えている」このようにいわれるケースも多いように、インフルエンサーは急激に注目を集めています。企業が商品やサービスを広げるための、広告手段の1つといってもいいでしょう。

とはいえ、インフルエンサーの具体的な概要がわからないといった方も多いと思います。名前は聞いたことがあっても、語源や人気の理由まで知らないという人もいるでしょう。

そこで今回は「インフルエンサー」をテーマに定義や種類まで徹底的にお伝えします。インフルエンサーについての知識をつけたい人はぜひ参考にしてみてください。

 

インフルエンサーの定義と語源

 

 

最初に「インフルエンサー」の意味について理解しましょう。正しい知識を身につけることができれば、Webマーケティングにも活用できます。具体的には次の流れでご説明します。

・インフルエンサーは「購買」に影響を与える存在
・インフルエンサーマーケティングは効果的な集客手段の1つ
・インフルエンサーの語源について
・インフルエンサーにはさまざまな種類がある

 
それぞれわかりやすくご紹介します。

 

インフルエンサーは「購買」に影響を与える存在

 

インフルエンサーとは「購買に大きな影響を与える人」を意味します。人々の購買行動を左右するきっかけといってもいいでしょう。

インフルエンサーの意見により、消費者の行動が変化します。1つの商品を有名人が「すばらしい」といえば、国民も商品を魅力的に感じるケースも多いと言われます。一方でネガティブなコメントをしたら、商品自体のイメージも悪くなる場合もあります。このように商品やサービスの印象を変えるのが、インフルエンサーの影響力といえます。

従来、インフルエンサーといえば、メディアに露出する芸能人が代表的でした。雑誌やテレビCMなどにおいて、タレントを起用して購買促進を狙うという手法です。一方でSNSが普及した現代では、インターネット上のインフルエンサーも急増しています。1人で数十万人~数百万人以上のファンを抱える人も存在しています。拡散力の高いWeb上のインフルエンサーの持つ影響力は計り知れません。

 

インフルエンサーマーケティングは効果的な集客手段の1つ

 

 

人々の購買行動を左右することもあり、マーケティングの分野でも注目を集めています。インフルエンサーを上手に活用すれば、効果的な集客につながるからです。

自社の商品やサービスのイメージにマッチしたインフルエンサーを起用し、PRを行う企業も増えてきました。なかでもSNS上のインフルエンサーを活用した方法は、コストパフォーマンスに優れています。テレビCMを制作する場合は、多額の広告費がかかるため、インフルエンサーに宣伝を依頼したほうが、低価格で多くの人に認知できるケースも少なくありません。

 

インフルエンサーの語源について

インフルエンサーという言葉は英語の「influence」が語源になっています。影響や勢力を意味する言葉で、「influencer」と表記すると「影響を与える人」といった意味になります。
したがってインフルエンサーには厳密な定義はありません。購買行動を左右するほどの影響力を持つ人であれば、インフルエンサーといえます。タレントや芸人だけでなく、Youtuberやブロガーもふくまれます。

 

影響力の強さで分類される!インフルエンサーの3つの種類

 

影響力の強さによって「インフルエンサー」を分類することができ、具体的には次の3つに分類することができます。

・ナノインフルエンサー
・マイクロインフルエンサー
・トップインフルエンサー

 
ここではそれぞれについて解説していきます。

 

ナノインフルエンサー

ナノインフルエンサーとはフォロワー数が数千人~1万人未満の人を指します。

フォロワー数が少ないからこそ、小さな市場に大きな影響を与えるのが特徴的です。ナノインフルエンサーをPRで活用するメリットとしては、狙いを定めたアプローチができることです。フォロワー数が少ない分、ターゲットに対してピンポイントな宣伝効果を期待できます。情報を届けたい層が明確に決まっている際には、有効な手段の1つでしょう。

 

マイクロインフルエンサー

マイクロインフルエンサーとは1万人~10万人程度のフォロワーを抱える人のことです。

ナノインフルエンサーに比べて影響力が強く、購買行動にも大きな影響力を持っています。専門的なジャンルにこだわって情報発信をする人が多く、根強いファンを抱えているのも特徴的です。

フォロワーとの信頼関係を築き、コミュニティを運営しているケースも少なくありません。「いいね」や「コメント」などエンゲージメントの獲得率が高く、企業のプロモーションでも大きな力を発揮します。自社の商品やサービスにマッチした投稿を多くしているマイクロインフルエンサーを活用することで、効果的に認知度を上げることが期待できます。

 

トップインフルエンサー

トップインフルエンサーとは100万人以上のフォロワーを持つ人を指します。最も影響力の強いインフルエンサーといえるでしょう。

有名タレントやブロガーなどが該当します。インスタグラムでは800万人以上のフォロワーを抱える渡辺直美さん、YouTubeでは700万人以上の登録者を抱えるヒカキンさんなどが有名です。世間からの認知度も高く、購買に強い影響を与えます。商品やサービスのジャンル問わず、消費者の行動を左右するきっかけとなります。

知名度が高いこともあり、広告として起用する際はコストがかかるケースも多いですが、幅広い層に対して大規模に宣伝したい場合は、トップインフルエンサーを活用するのもいいでしょう。

 

インフルエンサーが世間に求められる3つの理由

 

インフルエンサーが世間に求められる理由は次の3つです。

・SNSから情報を得る消費者が増えた
・SNSが広告手段の1つとして認知され始めた
・インフルエンサーマーケティングが普及している

 
それぞれの理由について、簡潔にご説明します。

 

SNSから情報を得る消費者が増えた

 

 

物を買うときに、SNSからの情報を判断材料にする消費者が増えたことは、インフルエンサーの需要が増えている理由の1つです。

消費者はTwitterやInstagramの投稿をもとに、商品の評判をチェックします。リアルな口コミをもとに、購入するか判断するのです。評判のよい商品があれば購入し、批判が多ければ購入しません。

 

インフルエンサーの投稿も消費者の購買行動を左右する大きな要因です。有名人が自分のSNSを活用し、消費者として商品やサービスを紹介するケースも少なくありません。インフルエンサーのフォロワーが多いほど、商品の認知度アップにつながります。

 

SNSが広告手段の1つとして認知され始めた

 

 

SNSが広告手段として認知され始めたのも、インフルエンサーが求められる理由だといえます。

ソーシャルメディアは今まで「コミュニケーションの場」としか認知されていませんでした。一方で、今では情報を届けたいターゲットへピンポイントに宣伝できることから、効率よくターゲットにアプローチするための「プロモーション」としての活用が注目されています。

性別、年齢、趣味趣向にあわせて宣伝ができるので、効率よく商品やサービスを認知させられます。狙っているターゲットを「ファン」として抱えているインフルエンサーの起用は、重要な広告手段の1つとなるのです。

 

インフルエンサーマーケティングが普及している

 

 

インフルエンサーマーケティング自体が普及し始めたのも求められる理由の1つです。

今までは企業が消費者に直接アプローチをするのが一般的でした。「マスアプローチ」と呼ばれる手法です。一方で現代では多くの人々がSNSを利用するようになり、インフルエンサーを活用した「コミュニティアプローチ」が注目を集めています。特定のターゲットに効率よく商品やサービスを認知させられるのが特徴です。

インフルエンサーマーケティングの重要性が見直され、代理でマーケティングを行う企業も少なくありません。施策自体のプランニングを行う会社から、インフルエンサーの選定や交渉までディレクションする企業などさまざまです。また、自社の商品やサービスにマッチするインフルエンサーを自分で選べるプラットフォームを提供している企業もあります。

 

まとめ

インフルエンサーとは「influence」が語源で「購買活動に大きな影響を与える人」を意味します。影響力の大きさによって分類することができ、様々な特徴を持ったインフルエンサーが頭角を現しています。

自社の商品やサービスを認知させるために、目的やターゲットにあわせてインフルエンサーを選ぶ企業も増えています。

また、インフルエンサーのキャスティングなど、インフルエンサーマーケティングの代行をする企業も少なくありません。このようにインフルエンサーはビジネスシーンに大きな影響を及ぼすようになりました。インフルエンサーを目指す場合は、まずは概要や知識を身につけてからどのような情報を発信していくのか考えるようにしましょう。