インフルエンサーマーケティングの費用と費用対効果を測る判断基準

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マーケティングを行う際に気になるのが費用です。それは、インフルエンサーマーケティングでも同じでしょう。

インフルエンサーマーケティングの費用は、依頼するインフルエンサーや企業によって異なります。費用対効果を測るための判断基準として、一般的な費用体系や相場を知っておきましょう。

ここではインフルエンサーマーケティングを検討している方に向けて費用相場や検討する際のポイントについてご紹介していきます。

 

 

インフルエンサーマーケティングの費用体系について

まずは、インフルエンサーマーケティングの一般的な費用体系を見ていきましょう。

基本は「フォロワー数×設定した単価」

インフルエンサーの費用は、「影響力を左右するフォロワー数×1フォロワーあたりの設定単価」で算出されるケースがほとんどです。

また、インフルエンサーはフォロワー数によって、以下のように分類されることを把握しおきましょう。

・トップフルエンサー(10万人~100万人)
・マイクロインフルエンサー(1万人~10万人)
・ナノインフルエンサー(1,000人~1万人)

 

フォロワー数が多いトップインフルエンサーに依頼したからといって、適切なマーケティング効果が得られるとは限りません。ですが、フォロワー数が多ければ多いほど拡散力が期待できることは確かです。

そのため、インフルエンサーを起用する際は、基本的にはトップインフルエンサー>マイクロインフルエンサー>ナノインフルエンサーの順で

インフルエンサーの単価の相場

次に、インフルエンサーに依頼する際の単価の相場を見てみましょう。

通常のインフルエンサーは1フォロワーあたり2~3円

一般的に、インフルエンサーと契約する際は1フォロワーあたり2~3円ほどの費用がかかります。ただし、フォロワー数や投稿内容などによって価格が変動することもあります。

インフルエンサーマーケティングを行う会社の資料によると、フォロワー数が1万人未満かそれ以上かで、単価が大きく変わるといいます。

このように、単価は契約時の状況で変化するものなので、費用については契約の際に都度確認するようにしましょう。

人気インフルエンサーは1フォロワーあたり4~6円

フォロワー数が数十万人もいるような人気のインフルエンサーは、影響力があるため、一般的なインフルエンサーより高く、1フォロワーあたり4~6円が相場です。

前述のとおり、フォロワー数の多いインフルエンサーに依頼したからといって、期待どおりのマーケティング効果を得られるとは限りません。

インフルエンサーマーケティングを実施する際は、「自社のターゲットユーザーと同じフォロワーを持ち、投稿内容なども自社が宣伝したい商品やサービスとマッチしている」インフルエンサーを選んで契約するようにしましょう。

 

 

効果測定方法

効果測定方法は、SNSによって異なります。効果測定ができないとインフルエンサーマーケティングを適切に運用できないので、この機会に指標と測定方法を覚えておきましょう。

Instagramでの効果測定

「Instagram」アプリには、専用のインサイト機能があります。Instagramアカウントをビジネスプロフィールにすると、アプリでアカウントに関する分析データを閲覧できます。

Instagramのインサイト機能では、以下のような指標を確認できます。

・インプレッション数(投稿の表示された回数)
・リーチ数(投稿が閲覧された回数)
・エンゲージメント数(いいね!などユーザーが投稿に対してアクションを取った回数)

企業の認知度を拡大する目的でインフルエンサーマーケティングを行う際は、インプレッション数やリーチ数をよく確認しましょう。商品やサービスのコンバージョンにつなげたい場合は、投稿に関心を持ち、ユーザーがアクションを行った回数を示すエンゲージメント数が重要です。

Twitterでの効果測定

Twitterでは「Twitterアナリティクス」が提供されており、パソコンやスマホで分析データを閲覧できます。
Twitterアナリティクスの効果測定では、以下の項目を指標として確認しましょう。

・トップツイート
・インプレッション数
・エンゲージメント数

トップツイートを確認すれば、投稿に効果があったかどうかを確認できます。またインプレッション数に対してどれだけエンゲージメント数があったかを見ることで、投稿のパフォーマンスを把握できます。

Facebookでの効果測定

Facebookには、「Facebookインサイト」があります。さまざまな分析機能を利用できるため、人気のある分析ツールです。
Facebookインサイトでは、以下の指標を確認しましょう。

・いいね!の変動
・リーチ数
・ページでのアクション

いいね!の変動は日時で絞って確認できるので、インフルエンサーマーケティングを行う際、リーチ数はどのSNSでも重要な指標といえます。

ページでのアクションでは、投稿内URLや画像などのクリック数を確認できます。インフルエンサーマーケティングで設定した目標に対して、どのくらい指定のアクションが行われたかをチェックしましょう。

 

 

他の広告と比較して導入可否を検討

インフルエンサーマーケティングは、他の広告と比較して導入を検討する必要があります。

ここでは、飲食店がインフルエンサーマーケティングを検討しているとして、グルメポータルサイトへの広告掲載費用と比較するケースを想定してみます。

インフルエンサーマーケティングとグルメポータルサイトへの広告費が、どちらも月10万円だとします。グルメポータルサイトの指標を閲覧数とすると、インフルエンサーマーケティングではインプレッション数がそれに当たるので、10万円を閲覧数とインプレッション数でそれぞれ割ります。

一般的にインフルエンサーのインプレッション数はグルメポータルサイトのインプレッション数を大きく上回るので、投稿のインプレッション数を月20万PV、グルメポータルサイトの閲覧数を5万PVとします。

すると費用は以下のようになり、インフルエンサーマーケティングのほうが費用対効果は高いことがわかります。

 

・インフルエンサーマーケティング・・・10万円÷20万PV=0.5円/PV
・グルメポータルサイトへの広告掲載・・・10万円÷5万PV=2円/PV

 

グルメポータルサイト以外にも、Web広告の出稿先はたくさんあります。それらとインフルエンサーマーケティングを上記のように比較すれば、どの方法が自社にとってベストなのかがわかるでしょう。

 KPIを設定し、アプローチ費用などを比較して導入を検討しましょう

今回は、インフルエンサーマーケティングの費用相場や効果測定のための指標、他のマーケティング手法との比較検討方法などをご紹介しました。

インフルエンサーマーケティングでは、取り扱う商材やインフルエンサーの影響力、世間の流行などによってマーケティング効果が変動します。

インフルエンサーマーケティングを検討する際は、1ユーザーあたりのアプローチ費用を算出し、他に検討している広告と比較して導入可否を判断しましょう。

KPIの具体的な定め方について知りたい方は、こちらの記事をご覧ください。

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