インフルエンサーマーケティングで見込める効果は?実施例を交えて解説

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インフルエンサーマーケティングは従来のマーケティングに比べて、費用対効果が高くなる傾向があります。

より効果的に実施するコツや各SNSの特徴を理解したうえで、自社のインフルエンサーマーケティングに必要な要素を把握しておきましょう。

インフルエンサーマーケティングの効果について

インフルエンサーマーケティングをはじめとする、SNSを用いた広告手段には独自のメリットが多くあり、自社商品やサービスとマッチすれば高い効果が見込めます。

特にインフルエンサーを介してSNSユーザーに直接アピールできることは大きなメリットで、他のマーケティング方法と比べて高い効果を期待できる理由でもあります。

「SNSで注目されることで売上を上げたい」「自社ブランドの確立や知名度アップにSNSを使いたい」という場合は、SNSで影響力を持つインフルエンサーを起用することは有効でしょう。

現在SNSを日常的に使っているユーザーは非常に多く、日本では2018年末時点で7,486万人、インターネットユーザー全体に占める割合は74.7%に上ります。

これまでは10~20代がメインでしたが、現在は40~50代のユーザーも増えています。SNSは、時にテレビ以上の影響力を持つことがあるため、今後事業者はSNSでの宣伝方法を確立すべきと言えるでしょう。

 

近年ではWEB広告を嫌って自ら広告を非表示にするユーザーも増えていますが、一方で興味のあるインフルエンサーが使っている商品やサービスに対しての信頼度は高くなっています。

フォローやシェアといったSNS特有の仕組みによって、ユーザーはインフルエンサーに共感します。その結果、自然なかたちで商品やサービスを宣伝できるのです。

共感はSNSで購買意欲を刺激する要因の一つなので、インフルエンサーマーケティングは実際の購買につながる可能性が高い手法と言えるでしょう。SNSで影響力を持つインフルエンサーを介したマーケティングは、今後も高い宣伝効果を事業者にもたらすでしょう。

 

 

インフルエンサーマーケティングをより効果的に行うコツは?

高い効果を期待できるインフルエンサーマーケティングですが、効果をより高めるためには、いくつかのコツがあります。目的に合った効果を得られるように、以下の3点を中心にインフルエンサーマーケティングのコツを見ていきましょう。

コツその1:自社に合ったインフルエンサーを選ぶ

宣伝したい自社商品やサービスにぴったり合うインフルエンサーを探すことが、インフルエンサーマーケティングの効果を高めるコツです。
単にフォロワー数の多いトップインフルエンサーを選ぶのではなく、商品の特徴やターゲット層を考慮して、最も効果があると考えられるインフルエンサーを起用するようにしましょう。

たとえば、「マイクロインフルエンサー」のようにフォロワー数がトップクラスでなくても、特定の分野で強い影響力を持つインフルエンサーは要チェックです。自社商品やサービスをアピールしたいターゲット層と、マイクロインフルエンサーのフォロワー層がマッチしている場合は、大きな効果が見込めます。

フォロワー数が100万人以上のトップインフルエンサーともなれば、ギャランティーも高いため予算が合わないかもしれません。マイクロインフルエンサーは比較的低コストで起用できるので、インフルエンサーマーケティングの実施のハードルが低くなります。費用と期待効果のバランスも考えて、自社に合うインフルエンサーを探すことが、効果を高めるコツと言えるでしょう。

コツその2:インフルエンサーとの定期的なコミュニケーション

起用したインフルエンサーと定期的に話し合いの場を設けて、積極的にコミュニケーションを取っていくことも、インフルエンサーマーケティングの効果を高めるコツです。一方的に指示を出したり、インフルエンサーの意見を聞き流したりすることは、施策の効果が薄くなることにつながるので注意が必要です。

インフルエンサーは自分のフォロワーの特徴をよく理解しているため、企業側が提案した内容よりも効果の高いPR方法を編み出してくれることも珍しくありません。インフルエンサーと積極的に意見交換することで、当初の予定よりも優れたPRになることもあるでしょう。

より高い効果を求めるためにも、インフルエンサーとは密にコミュニケーションを取ることをおすすめします。

コツその3:不自然なPRにならないように気を付ける

インフルエンサーマーケティングで不自然なPRを行ってしまうと、フォロワーに「ステルスマーケティング(ステマ)」を疑われ、炎上などにつながる可能性があります。フォロワーには事前にPR目的であることを伝えておくことが重要です。

過去に、広告であることを隠してPRを行った企業や有名人がステマを指摘され、問題に発展したケースがありました。そういったリスクを回避するためにも、ハッシュタグなどで広告であることを明示し、ユーザーに対して誠実な態度を取ることは大切です。

インフルエンサーとの間でステマを回避する意識が共有できていないと、SNSでの表記を間違えたり、PRであることを隠したりするおそれがあります。

海外の事例ですが、インスタグラムで商品を紹介する際、誤って企業からの指示メールを投稿してしまったり、広告であることを示すハッシュタグを付け忘れたりしたために、ユーザーからの信頼を失ってしまった企業がありました。

このようなミスを防ぐためにも、インフルエンサーとのコミュニケーションはきちんと行い、企業イメージを損なわないように注意しましょう。

 

 

【SNS別】期待できる効果

現在日本で多くのユーザーを獲得しているSNSと言えば、「Twitter」「Instagram」「Facebook」の3強でしょう。

これらのSNSにはそれぞれ独自の特徴があるため、インフルエンサーマーケティングで期待できる効果も異なります。自社が望む効果を得られるよう、SNS別で期待できる効果を確認しておきましょう。

Twitter

最大140文字でメッセージを伝えるという気軽さが魅力のTwitterは、利用者同士のフォロー機能による情報の拡散性に優れたSNSです。関連するつぶやきを簡単に検索できる「ハッシュタグ」や、情報をフォロワーと共有する「RT(リツイート)」などの機能があり、バズれば短時間で多くの人に情報を拡散できるのが特徴です。

RTによって思わぬところから拡散される可能性もあり、インフルエンサーの発言力と相まって爆発力を期待できるのがTwitterです。

情報が伝わるスピードが早いので、インターネット上に自社商品やサービスの「今」をアピールするができ、新鮮な反応を得られます。そのため、期間限定のキャンペーンなどを告知する媒体としても適しています。キャンペーンページのURLをツイートに貼っておけば、目にしたユーザーがそのまま流入することができるので即効性も期待できます。

幅広い年齢層がTwitterを利用していますが、メインは10~20代なので、若年層をターゲットにした商品・サービスを訴求する場合は特におすすめです。

Instagram

写真の投稿がメインのInstagramでは、視覚に訴えることができるので、商品の見た目をフォロワーに記憶してもらいやすい媒体と言えます。「ハッシュタグ」を使って関連する投稿を検索できるため、投稿同士のつながりを活用して自社製品をアピールすることができます。

写真が主体のSNSなので、言葉がわからなくてもビジュアルである程度意図を伝えられるのも特徴です。海外ユーザーをターゲットにすることもできるので、今後グローバル市場への進出を考えている場合もInstagramはおすすめです。

ユーザーは10~30代の女性が多く、女性を対象に活動しているインフルエンサーが多いです。自社商品・サービスのターゲットが10~30代の女性なら、Instagramの特性を活かすことができるでしょう。

Facebook

世界中にユーザーを持つ「Facebook」は、年齢・性別・居住地のほか、個人の趣味・嗜好に関するデータも豊富に持っているため、インフルエンサーマーケティングにおいてもターゲットを設定しやすいSNSです。

ユーザー同士が相互に了承して、友達になってはじめてつながりが生まれるため、拡散力は劣りますが、その分ユーザー同士のつながりが強いSNSと言えます。

一方でユーザーの性別や年齢などがはっきりとしているため、自社商品やサービスのターゲットに向けてピンポイントでアピールすることができます。

ユーザーは30~40代が中心なので、Facebook上でインフルエンサーマーケティングを行う際は、その層に合う商品やサービスを訴求すると高い効果を期待できます。

 

 

効果的なインフルエンサーマーケティングの事例

事例を見ることで、効果的なインフルエンサーマーケティングのパターンが見えてきます。これからインフルエンサーマーケティングを実施する場合は、以下の事例から自社の施策に応用できるポイントがないかチェックしてみましょう。

事例その1:サービスにマッチしたインフルエンサーを起用した事例

とあるファッションメーカーは、自社商品のPRにおいてインスタグラムで多くのフォロワーを持つインフルエンサーを起用し、多くの「いいね!」を獲得することに成功しました。自社商品にマッチしたインフルエンサーを起用したことが、成功の要因と考えられます。

インフルエンサーを起用する際はできる限りリサーチをして、自社商品・サービスにぴったり合う人物の選定をするようにしましょう。

事例その2:人気ユーチューバーを起用してサービスの認知度が上がった事例

人気ユーチューバーに掃除機を紹介してもらった事例では、商品の情報がビジュアルとともにわかりやすく伝えられたことから、消費者から信頼を得ることができました。
掃除機のように使用感が重視される商品の場合、動画で使っている様子を確認できれば、購入につながりやすくなります。商品の特性やターゲットとSNS・インフルエンサーの選択が合っていれば、より高い効果を得られるでしょう。

事例その3:SNS上でキャンペーンを実施して成功した事例

某菓子メーカーのインフルエンサーマーケティングでは、商品のリニューアルをアピールするために、ハッシュタグを使ったユーザー参加型の施策を行いました。TwitterやInstagramに、商品やそのイメージキャラクターとユーザーが一緒に写った写真をハッシュタグ付きで投稿するという企画です。

ユーザーが能動的に商品に触れる機会が作られたため、知名度の拡大につながりました。ターゲット層にインフルエンサーとして参加してもらうことができるのもインフルエンサーマーケティングのメリットと言えるでしょう。

費用対効果やコツを把握してマーケティングに役立てよう

インフルエンサーマーケティングの効果を実感するためには、自社に合ったSNSとインフルエンサーを選定する必要があります。そのためには、効果を高めるためのコツや各SNSの特徴を理解しなければなりません。今回ご紹介した内容を踏まえて、効果的なインフルエンサーマーケティングを実施していきましょう。

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