インフルエンサーマーケティングを活用するコツと事例をご紹介

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活用するメリットについて

インフルエンサーマーケティングは、宣伝活動に多くのメリットをもたらします。まずは想定されるメリットを確認して、自社のマーケティングに適用できるかどうか考えてみましょう。

メリット1:ターゲティングや分析のしやすさ

インフルエンサーマーケティングには、ターゲティングや分析がしやすいというメリットがあります。

自社商品・サービスを使ってもらうインフルエンサーのフォロワーがターゲットになるため、ある程度絞ったマーケティングができ、その分費用対効果が高くなります。

また、SNSではリーチ数やエンゲージメント数を確認できるので効果測定がしやすく、施策ごとあるいはインフルエンサーごとに比較し分析することで、良かった点・悪かった点を把握しやすいこともメリットと言えるでしょう。

PDCAサイクルを回しながら商品・サービスの改善を行っていく場合も、ターゲティングや分析のしやすさというメリットが活かせるはずです。

メリット2:拡散によるサービスの認知度アップが期待できる

インフルエンサーマーケティングによって商品やサービスを宣伝することは、その知名度を一気に高めることにつながります。

なぜなら、フォロワーによって情報が拡散されるので、普段広告を意識的に避けている人にもリーチし、訴求できるからです。

インフルエンサーに対して好意的なフォロワーは、紹介された商品やサービスを買ってくれたり、情報を積極的に拡散してくれたりする可能性が高いです。

このように効率良く商品・サービスを広めていくことができるので、SNSでの広告を計画しているなら、インフルエンサーマーケティングは有力候補の一つになるでしょう。

 

 

インフルエンサーマーケティングを活用するコツ

インフルエンサーマーケティングの活用においては、いくつかのコツを把握しておくことをおすすめします。
特に重要な以下の3点はしっかりおさえて、インフルエンサーマーケティングを最大限に活用できるよう準備しておきましょう。

コツその1:目標を明確にしておく

インフルエンサーに依頼する前に目標を明確にしておくことは、インフルエンサーマーケティングの基本的なコツです。

「~以上のリーチ数を獲得する」「~以上のエンゲージメントを達成する」といった目標を立て、それを実現するための具体的な計画を立てましょう。なお、さまざまなケースに対応できるように、大目標と複数の中目標・小目標を設定して計画を立てるのもポイントです。

計画性のないインフルエンサーマーケティングでは、望む結果から大きく逸れてしまう可能性が高く、適切な費用対効果も得られないでしょう。適宜方向修正ができるように、インフルエンサーマーケティングを行う際はまず目標を明確にして、それに沿った計画を立てるようにしましょう。

コツその2:最適なインフルエンサーをキャスティングする

インフルエンサーマーケティングを行う際は、自社の商品やサービスに最適なインフルエンサーを起用することが重要です。単に知名度の高い有名人をキャスティングするだけでは、その人のフォロワーに魅力が伝わらず、結果的に満足のいく成果を得られません。

フォロワー数が100万人を超えるようなトップインフルエンサーに依頼するほうが、一見影響力が高いように感じますが、商品・サービスのジャンルや特徴とマッチしていれば、フォロワー数が1万人程のマイクロインフルエンサーでも十分な効果を期待できます。

エンゲージメント率が高くなれば、継続的に商品・サービスを購入してくれる顧客を獲得しやすくなるので、長期的な業績向上を期待できます。最適なキャスティングができるように、知名度だけでなく自社の商品・サービスにマッチするインフルエンサーをピックアップするところから始めましょう。

コツその3:投稿の頻度などインフルエンサーとのルールを明確にしておく

インフルエンサーマーケティングを行う際は、投稿頻度など活動における重要なルールを明確にしておきましょう。完全にインフルエンサー任せにすると、目標に合わせた運用やターゲット層へのアピール方法にズレが生じる可能性があります。トラブルを防ぐためにも、契約段階でインフルエンサーとしっかり話し合い、ルールを定めておくようにしましょう。

たとえば、ハッシュタグの付け方や更新のタイミング、使って欲しい言葉などはあらかじめ決めておいたほうが良いでしょう。ステルスマーケティングを疑われないようにするために、ルールを共有しておくことも、インフルエンサーマーケティングでは非常に重要です。

ルールを決める際は一方的に押し付けるのではなく、インフルエンサー側の意見も参考にするようにしましょう。なぜなら、インフルエンサーのほうがSNSでの活動に慣れているため、より有益な方法を提案してくれることもあるからです。

適切なコミュニケーションを取ることとルールを明確にしておくことは、インフルエンサーマーケティングのコツと言えます。

 

 

インフルエンサーマーケティングはすでに多くの事業で活用されていて、さまざまな成果を上げています。以下の活用事例を参考にして、自社がインフルエンサーマーケティングを実施した場合のシミュレーションをしてみましょう。

事例その1:モデルを起用して映画のプロモーションに成功

原宿の竹下通りにあるイベントスペース「JOL原宿」は、有名読者モデルをインフルエンサーとして起用し、映画のプロモーションを成功させました。主にツイッターを使って宣伝活動が行われ、オリジナルのハッシュタグを用いることで、SNS上で情報が広範囲に拡散されたのです。

ハッシュタグによってユーザーが気軽に参加できる仕組みにして、一気に情報が拡散されたことが、映画のプロモーションが成功した理由でしょう。ユーザーが情報をツイッターで拡散しやすいように、イベントスペースの入り口に映画の出演者の等身大パネルを撮影した写真スペースを設けたことも、結果に大きく影響したと考えられます。

これによって、結果的に約25万人に映画をアピールすることができました。

事例その2:デリスタグラマーを活用して商品PRに成功

「バリラジャパン」はインスタグラムで有名なデリスタグラマーをインフルエンサーとして起用し、商品のアピールと知名度アップに成功しました。商品が写った写真によって、ターゲットに対して視覚的なインパクトを与えることができたことが成功の要因と考えられます。

後に店舗やネットで同じものを見つけてもらうためには、写真の投稿に長けたインフルエンサーの起用が有効です。「インフルエンサーと同じものを作りたい」「少しでもインフルエンサーに近づきたい」といったユーザー心理を利用することも、インフルエンサーマーケティングのポイントです。

実際に商品を使っていることを投稿してもらったこのデリスタグラマーの事例は、インフルエンサーマーケティングにおける「基本の型」と言えます。

事例その3:人気ユーチューバーを活用したイベント告知で応募が増加

おもちゃの販売店「トイザらス」は、有名ユーチューバーをインフルエンサーとして起用し、イベントの応募者を想定の2倍まで増やしました。ターゲットである子どもにとって人気ユーチューバーは絶対的な存在で、その影響力は絶大であると考えられます。ターゲットとインフルエンサーの関係性を利用した事例であり、さまざまな事業で応用できるでしょう。

「どうしたら面白いイベントになるか」という観点でも、エンタメ要素のあるユーチューバーの起用はプラスに働いたと考えられます。ターゲットと目的に合ったインフルエンサーのキャスティングが成功した事例であり、どんな人に依頼すべきか迷った際に参考になるでしょう。

活用のコツや活用事例をもとに自社サービスの特徴を考えながら検討しよう

自社の商品・サービスについて、どのインフルエンサーを起用するかがインフルエンサーマーケティングの成功のカギです。活用事例をもとに、自社の商品・サービスの特徴を考慮した上で選定するようにしましょう。

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